オロオロアルキ

 昨晩の風は、予想していたよりはるかに強かった。そのせいか、風の音で何度も目が覚めた。何度か窓を開けて風と雨を確かめた。対策は万全のつもりだったが、苗代が心配だった。ちょうど一年ほど前、1000箱分の、まだ出芽がそろったばかりの小さい苗の被覆シートがすべて飛ばされた経験がある。悪夢のようだった。猛烈な風と雨の中、一人で夢中で補修した。今までのベスト1作業である。幸い昨晩の雨は弱かった。しかしその光景が脳裡に焼き付いているから、「雨ニモマケズ」のように、私は初めてオロオロと歩いた。