ロビンソン・クルーソー

 春の嵐、横なぐりの雨が窓を叩いた。午後、雨は止んだものの北寄りの風が強く吹いた。農小屋や田んぼの様子を見に行った他は、一日家の中で過ごした。
 毎日ほんの少しずつ読み進めていた「ロビンソン・クルーソー」をようやく読み終えた。子供にと思って図書館で借りてきたが、子供は興味を示さず結局私が読んだ。「絶海の孤島にただひとり流れついたロビンソン・クルーソー。(中略)あまりにも長い、生きるためのたたかいの日々。」(※) とても良い本だった。私は少なからずいろいろと影響を受けたようだ。そのひとつ、コツコツとたった一人で励む地味で孤独な農作業がより好きになった。山ふもとの田んぼの仕事は、手入れしなければならない所が多く、あまりにも非効率で、時に投げ出したくなることもあったが、これからはそんな時、私はロビンソン・クルーソーを思い出すことだろう。ロビンソン・クルーソーいわく「まじめに、しんぼう強く、わたしは仕事をこなしていった。生きていくためにはどんなに時間がかかっても自分でやるしかない。」(※)
※引用文献「ロビンソン・クルーソー」伊集院静・文/原作・D・デフォー(講談社)