花鳥

 種もみの芒取りや畔草刈りで一日が過ぎた。休憩も仕事の楽しみのひとつなのかもしれない。ただそこに座っているだけで、ほてった体に木や草や花や鳥や虫が何かを与えてくれているような気がする。彼らがいつもそれぞれの季節にそこにいてくれる。その存在はかけがえのないものだ。