種籾の準備に取り掛かった。猛烈に忙しくなる前に、今のうちに出来る仕事をやっておきたい。秋に自家採種した種籾は、ワラやしいな(実のほとんど入っていない籾)などが混じっているので、まず風選にかける。ワラやしいなを風で飛ばして選り分けるのだ。次に芒取機で籾の先端部分に付いている芒(のぎ)や枝こうを取り除く。は種(種まき)の精度を高めるために、これは2回かけてきっちり取り除く。今日は芒取りの途中で作業を終了したが、芒取りの次は、米選別機で小さい籾をふるい落とし大きい籾だけを選別していく。これでようやく種もみになる。しかしは種するまでには後いくつかの工程を踏まなければならない。それにしても今日は暖かった。こんな春の風に吹かれながら種籾の選別をしているといよいよ始まるのだというときめきがある。そしてそれに緊張感が加わり心が引き締まるのだ。