朝の光の中に佇む

 朝、仕事に向かう車の中で浜田省吾の悲しい歌を聴いた。とても悲しい歌。~行き過ぎた文明が美しい地球を傷つける~ 風景が鮮明に脳裏に浮かび心の底から打ちのめされたように悲しくなる。それは歌の世界ではない、ある意味真実なのだ。そんな中、視界が開け、朝の光の中に佇む桜の木々が広がる。息を呑むほどに美しい。歌を聴いて感じた深い悲しみと自然の美しさ、相反するもの、ただ悲しくて、ただ美しくて、それらが呼応し、焦点を結びあい、ひとつになる、涙が出そうになる、何なんだろう、一体何なんだろう、世の中矛盾だらけで、俺だって矛盾だらけで、何も分からなくて、何もままならなくて、でもただただ時に自然は圧倒的に美しい。