サルバドール・ダリの絵みたいに

 昨日は久しぶりに休暇を取って朝から出掛けた。一日自由気ままな一人だけの時間。こんな時間、取れそうで取れない。あれもしないといけない、これもしないといけないと考えていたら到底無理なので、妻の後押しもあって思い切って出掛けた。何か大げさだが、この年になるとても贅沢な時間のように思えるのだ。それこそ学生の頃は自由に過ごせる時間なんて山ほどあったのにな。そして、滋賀県の美術館に行って、セザンヌやらルノワールやらゴッホやらピカソやらユトリロやらシャガールやら、そうそうたる顔ぶれの絵を観て満足して、続く部屋でサルバドール・ダリの絵を生まれて初めて生で観た。♪サルバドール・ダリの絵みたいに 夜がパラシュートを開く♪(オーロラの夜/作詞作曲:真島昌利)
 スペインの天才芸術家サルバドール・ダリ、私には全く訳が分からなかったし、良さも分からなかった。一目見て真っ先に頭に浮かんだのは「奇才」の一文字、その奇想天外さにただ驚かされる。そして溢れんばかりの「エネルギッシュ」さ。
 それからコーヒーを飲んだり何やかんやしてたら日がすっかり暮れて、夜の琵琶湖の湖岸を2時間ほどひたすら散歩した。北風が強くて時折ごく小さく小雪が舞ったりしてとても寒かった。ひたすら仕事のことだけを考えて歩いた。先日、親友から電話があって仕事の話をした。少し考えさせられた。久しぶりの琵琶湖の風と打ち寄せる波の音はとても心地良かった。私が仕事として無農薬で稲を育てる百姓を選んだのは「(少なくとも自分にとっては)世界で最も誇りを持ってできる仕事」だと強く心に感じたからだ。私は夜の琵琶湖の湖岸を歩きながら、そのことを再確認した。食は人を良くする、と書く。それにしても、サルバドール・ダリかあ、強烈だったぜ!不思議なもので、家に帰って一日経ったらなぜかもう一度観たくなった。