風物

 午前中いっぱい地元の人達と協力して、山との境界に位置する田んぼに、鹿と猪対策の電柵を張った。電柵は今や田舎の風物であるが、電柵を張るのも結構手間がかかる。鹿や猪が田畑を荒らさなければ、こんな柵は必要がない。しかし実際は山に近ければ近いほど彼らは毎日のようにやってくるし、隙あらば作物を食べるから、やるべきことをやるしかない。
 地元の年配の方がいるといつも心強い、経験で培われた知恵が備わっているし、担い手の中心的存在でもあるからだ。そうした方々が健在だから田舎の田畑は守られているのだ、と思う。
 これから先、一体何が風物になるのだろう、何も変わらないのか、変わるのか、それとも進んでいくのか・・・
 日が暮れ一日の農作業も終わり、程よく疲れた帰り道、ふと思った。
「鹿が出る、イノシシが出る」何てリアルなんだ。