ようやく今年の稲刈りも終わった、12月3日になる、そう師走の稲刈り、最後は耕作放棄田だったところだ、何年も放任無農薬の本格田?、今年の春に初めて借りた時、畦には木が何本も生えていた、その株を取り除くのはとても大変だった、田んぼの端の2か所ほどから水が湧いていて、そのための水路も切らなくてはならなかった。手入れしてようやく田んぼらしくなった。しかしいざ栽培してみると水が全然持たない、いわゆるザル田だった。水がきれて土が出ると雑草が生える、無農薬の放棄田なので雑草の種は無尽蔵にある、それでも何とか精一杯雑草を抑えたが、それでも最後は稲刈り前に草引きを余儀なくされた。草引きに丸2日くらいかかった。鹿が穂を食べるために何度か横切ったところは稲は倒され道が出来ていた。そうしてようやく今年の稲刈りが終わった。来年も覚悟がいる。安定するには時間がかかるかもしれない。僅かな収量を得たが、実際に食べて食味を確かめる必要がある、まだ籾すりはしていないが、お米の胴割れはまずしていない、理由はいろいろあるが大丈夫。それにしてもこれだけ手をかけて一体どれほどの糧を得たのだろうか?これはひとつの例に過ぎない。ひとつ言えることがある。割に合わないことや、見込めないことや、儘ならないこと、そしてさらに天気や動物を含めた何かしらのリスクは、やはり日常の風景としていつも確かにそこに存在している。
朝霧は深い、辺り一面モノクロの世界が晴れる瞬間(とき)、この日は午前11:30頃
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