朝の霧

 朝の霧は昼近くまで残り、ようやく届いた日差しは冷えた土を暖めた。太陽の温もりに混じって蒸気が地表を吹き抜ける。何と清涼な、ほんの一瞬だけ我を忘れ、また日常に戻る。